法政GISは英語ができなければ入学できないのか | 編入×休学×留学

法政GISは英語ができなければ入学できないのか

法政GIS

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法政GISとは

今回はとん子の前大学である法政大学グローバル教養学部。通称、GISについて書きたいと思います。

全て授業が英語で行われ、帰国子女ばかりの異色学部。

そんなところで英語に自信がないのに4年間も生き延びられるのか。

不安な方はぜひ参考にしてください。

英語によるリベラルアーツ

学部独自のリベラルアーツ教育を英語で実施しており、経営、文学、教育学、言語学、人文学、社会学など、自分の興味に合わせて授業を取ることが可能です。

他の大学に入学するより法政GISに入学して良かった点は、カリキュラムを選ぶ幅が広かったこと。将来何をしたいのか、自分が何に興味があるのかわからない。もしくは現時点では決めたくない人にとってはとても有り難い教育制度でした。

私も法政GIS時代は教育に興味があったため、言語学や英語教授法を中心に履修していました。それが現在の北海道大学教育学部教育学科に編入するきっかけにもなっています。

そして、経済や経営、会計の授業は現在のマレーシア留学にもつながっていて、ビジネスを自分で行いつつも教育を自分の軸として活動できているのは法政GISでの勉強があったからこそだと思います。

全て英語の授業

GIS は原則、講義だけでなく、ディスカッションやプレゼンテーション、レポートや論文の執筆も英語で行うことで、「読み、書き、聞き、話す」四つの基本的なコミュニケーションの力をバランス良く育てることができます。

GISに入学して良かったことの一つが「圧倒的な英文執筆能力」でした。最もGISの授業で課されたのがレポート。特に純ジャパや英語能力が入試で低かった生徒はクラス分けでまとめられます。私の時代はBとCクラスが純ジャパクラスと言われていました。(私はCクラス)

そこで1年間徹底的に鍛えられます。ちなみに、帰国子女が多いクラスとこの純ジャバクラスでは課題の量が天と地ほどあります。私は毎週金曜日に徹夜で課題をやっていました。

毎週1000字のレポートを提出義務づけられ、ひたすら書き続けます。もちろん、英語に自信がないので、コモンルーム(レポートの添削やアドバイスをしてくれる部屋)でひたすら添削をしてもらっていました。一度Google翻訳でレポートを書いて持っていたら、コモンルームのネイティブ講師に怒られました。

レポートに加え、プレゼンテーションや授業内でのグループディスカッションなどもあったのでかなり英語力は鍛えられました。実際に、マレーシアに留学した時は何も苦労しなかったので、かなり基礎力はつくし、レベルの高い成長ができるのではと思います。

少人数制でていねいな指導

演習(ゼミ)をはじめ、ほとんどの授業は20名から30名位の徹底した少人数制です。

メリットは教員が一人一人の生徒を把握してくれることです。特に上記でも話したように入学時のクラスわけで徹底的にレポートや論文指導をしてもらえたのはかなり良かったです。

一方でデメリットは、授業を休んだら速攻ばれることと履修したい授業を取るために選抜があることです。授業を休んだら速攻ばれることについては、頑張って授業に出てくださいとしか言えないですが、問題は取りたい授業を取るために選抜があること。

1つの授業が20人から30人と上限が決まっているため、人気の授業は初回授業で選抜テストや選抜エッセイを書かされ、受講生を絞ります。

教授や事務の方々も大きい教室を取り直したり努力はしてくれるのですが、キャパに追いつかないことが多々ありました。しかも留年する人数もそこそこいつので、年々人数が増加する仕組み。

私はいつも自分の希望授業を取りたかったので、初回授業の前日はシラバスを読みまくって対策をしていました。こんあ大学生聞いたことないけど、実際にGISでは毎学期こんな感じ。

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法政GISの受入方針

それでは本題。法政GISに入学するには英語ができなければならないのか。まずは、法政GISが公式に発表している法政GISの受入方針から見ていきましょう。

(1)本学部のカリキュラムを十分に消化し得るだけの基本的な学力を有すること。
(2)偏った見方に固執せず、柔軟な発想と論理的思考力を有すること。
(3)学部の理念と教育目標を十分に理解していること。
(4)継続的かつ能動的に勉学に励む意欲があり、そのような習慣を身につけていること。
(5)世界基準での英語の授業についていけるだけの十分な英語力を有すること。

各学部 :: 法政大学

世界基準での英語の授業ってどんだけ話せればいいのよ。と疑問しか湧いてこない受入方針。とりあえず、法政GISの見解としては、入試に合格するだけの学力を持っていればいいらしい。

いなみに私は一般入試落ちのセンター利用で合格してます。なので、本当に英語力があったかと言われると疑わしい、、、気になる人は私の入学時の英語スペックを参考にしてください。

とん子入学時英語のスペック

とん子の法政GIS入学時のスペックはこんな感じ。

・日本で育ち日本語で学習してきた純ジャパ(田舎の仏教系の高校)

・英語スピーキングは日常会話レベルくらい?(外国人に道案内とかはできた)

・センター試験は英語170。TOEIC550(高2時点)

留学する前から外国には憧れがあって、将来は留学したり外国に住みたいなんて考えていました。 私が入学した当時は100名生徒がいて、その中で純ジャパは2-3割しかいなかった。そんな中で英語が上手く話せない純ジャパとん子は泣きながら学校に通い、メンタルをボコボコにされていくという苦労の絶えない2年間がスタートします。

GISの授業はすべて英語で行われるのですか。

GISが主催する授業は、原則すべて英語で行われます。ただし、外国語科目(フランス語・スペイン語・中国語)と体育実技については、その修得目的から、当該の外国語や日本語で教授されます。

私が入学した時はフランス語は英語+フランス語+日本語で授業が行われていて、中国語は全て日本語で履修できました。たしか、私の下の代から週2で履修しなきゃならないのに、単位が1単位しかもらえなくなってコスパがかなり悪くなったと聞いています。

体育も日本語で受けていました。こちらの体育の授業はGIS生だけで行うので、1年生から4年生まで先輩後輩関係なく履修します。おすすめは友達と履修することですね。

2年次からは留学生と合同で受講するESOPを履修することができます。こちらはも英語での授業になりますが、GISの授業に比べて楽に単位が取れるのでおすすめ。

3年次からは他学部履修もできます。他学部はもちろん日本語での授業です。私は3年次から北大に編入したので、キャリアデザイン科目(1年次と2年次に履修できる全学科目)しか履修できていませんが、友達に聞いたところ「他学部はくそ簡単。まじで寝てても単位取れるレベル」との回答が返ってきました。

GISには、帰国生やインターナショナル・スクール出身者が多いと聞きます。入試に合格しても、バイリンガルのクラスメートといっしょにやっていけるか不安です。

私が入学した当初は各学年が100人前後。その中で、帰国子女やインター生、留学経験者をのぞくと2-3割くらいしか純ジャパはいませんでした。

ぶっちゃけ英語話せないと入学当初、鬱になります。周りが当たり前のように話すのでプライドがべっこべこにつぶされます。GIS入る人って、普通の学校内で上位の英語成績だったり「英語すごくできる人」だと思います。私の純ジャパ友達も学年1位だったわーとか言ってました。私も学年じゃ良いほう。それゆえに帰国子女のペラペラ感に圧倒されました。

入学したばかりの時は毎日友達と「なんで入学したのだろう」と絶望に浸っていました。

そんなんでも、うまくやるんですよ。てか、鍛えられる。今でもそうなのかわからないですが、入学してクラス分けされるときに純ジャパクラス的なところで修行します。修行というか必須科目の担当が鬼だった泣

そこで、教師に徹底的にwriting指導されます。あまりのつらさに徹夜とか当たり前(もっと前から書き始めろよ)で、苦行ゆえに仲間意識が芽生えクラスが仲良くなります。

1年目を乗り越えられればどうにかなります。その1年目、2年目を乗り越えられないと脱落していきます。全体LINEは毎年10人くらいずつ減っていました。1年目にいなくなる子は追いつけなかった子+欧米の大学に入学のどちらかでした。3年次からいなくなった私はレアキャラですね。

授業は難しいですか。

他大学に比べたら難しいですし、単位取るのが厳しいですね。

私は法政GISのほか位に、北海道大学教育学部、マレーシアでVictria University(オーストラリアの教育水準プログラム)を受講してきましたが、圧倒的に評価が厳しかったのが法政GISでした。

北海道大学では全て日本語授業。GPAは58単位とって3.5/4.0でした。4段階評価委でこのGPA維持してるのすごくないですか??

マレーシアでも5つ授業を履修して3科目がAでした。

割と成績良いんですけど、法政GISの時はGPA2.5/4.0(81単位)。一生懸命勉強してこの成績ですよ。まじで、難しかったとしか言えない。

GIS生の留学事情

まとめ

結果的に英語が話せないけれどどうにかなりました。しかし、ほかの大学生に比べたら毎日学校に行って勉強して、いわゆる遊び呆けることは難しいかなと。

バイトもサークルも私はやってたけど、周りはやってない人も多かったなと思います。

純ジャパは確実に苦労します!!しかし、本当にあなたの努力次第です。

仲間に恵まれるのも、通学中は英語教材聞くのも、先生に頼るのもどれだけ成長したいと願うか。

努力すれば努力した分だけ自分のものにできる学校生活でした。

これから法政GISを目指す人向けにお勧めの参考書はこちら。

コメント

  1. Sho Suzuki より:

    英語は、英検1級を取得した方がいいですか?
    国語の問題の難易度はどれくらいなのでしょうか?
    合格するにはどれくらい、何をやればいいのでしょうか。

    • とん子 とん子 より:

      私は入学前に特に英検等の資格は持っていませんでした。高2の時に受けたTOEICが550とかです。ゆえに、GISでは落ちこぼれ組でした。英検1級くらい取得しといた方が授業にはついていきやすいとは思いますが、特に一般受験する分には必要なかったです。(推薦には必要かも?)国語は、早慶、GMARCHの文系レベルかなーくらいです。合格するには絶対的な英語力(単語力)だと思います。センター9割でも、試験問題全然解けなかったです、、、

  2. […] 法政GISは英語ができなければ入学できないのか「編入×休学×留学」大学生… […]

    • SAD JAPANESE BOY より:

      初めまして。現在愛知県内の国際系学部大学に通っている者です。
      私は元々英語がとても好きで英語を学ぶ為に国際系の学部に入学しました。

      しかし、入学してみると法政GISのようなシステムを採用しており、日本で英語の勉強をするというよりか「英語でしか話してはいけない」「毎週エッセイ」「英語オンリーの講義」といった内容で、大学から英語頑張ろうとしてた私は挫折してしまいました。とは言っても入学してしまった者なので、その1年生は半鬱状態、不眠症、食欲不振を発症しながらオンライン授業を自宅で1人誰にも頼らず死ぬ気で乗り越えました。
      1年生の必須単位は獲得し、今年2年生になりましたが、自身の英語力がきちんと身に付いたかと言われると、正直、英語課題(プレゼン・エッセイ・レポート)を自分キャパシティ限界でやっていたので肝心なスピーキング・リスニング・TOEICなどの資格の成長が何も出来ていないことに気づきました。

      卒業要件が140単位あり、今年から複言語が始まりますが1時限=0.7単位、1年間で何もできなかった・成長してなかった自分、周りの大学生のバイトとサークルを両立しながら過ごしている風景、オンライン授業、本当に英語が好きなのかわからなくなってしまった自分、もう辛いです。

      ブログを読む限り、とん子さんは3年次に大学を退学したとお見受けできますが、最終的に退学を決心した理由をお聞かせ頂けると幸いです。

      • とん子 とん子 より:

        こんにちは。コメントありがとうございます。
        今年1年間オンライン授業で一人で頑張っててすごいと思います。
        私は友人がいたから頑張れたし、愚痴を聞いてくれたから2年間英語の荒波の中で頑張れたと思います。
        コロナで1年間挫けずに頑張った自分をまず褒めてください。

        私が退学したのは3年次から他大学に編入が決まったからです。
        1年次から自分の英語力の限界は気づいていましたし、何よりも教育の分野を専門的に勉強したいと思って進路を変えました。
        2年次の夏から秋くらいに編入試験を受け、翌年の3年次から他大学に編入学しました。

        私からのアドバイスとしては何も進路が決まっていない状況で大学を退学してしまうのはもったいないです。
        編入して一旦英語から逃げてみる、休学して1年間進路を考えてみる、海外の大学を再受験するなど選択肢はたくさんあります。
        大学に在籍している方が選択肢の幅も増えメリットは多いです。

        今、2年生になったばかりなら編入試験が今年から受けれます。受かれば来年から3年生として違う大学に入れます。
        鬱になるくらい辛いのは私も想像できるので、こうした選択肢を検討するのもありなのかなと思いました。
        学歴も高くなりましたし、ぶっちゃけ日本語の授業は楽ですし、TOEFLなどの試験対策ができる時間も増えるので私は編入して正解でした。

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